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乙女ゲームの感想や攻略ブログです

Nintendo Switch「DIABOLIK LOVERS GRAND EDITION for Nintendo Switch(LIMITED V EDITION)」感想

Nintendo Switch「DIABOLIK LOVERS GRAND EDITION for Nintendo Switch」内、LIMITED V EDITIONの感想です。  

 

 

 

 

 

作品概要 

DIABOLIK LOVERS GRAND EDITION for Nintendo Switch

DIABOLIK LOVERS GRAND EDITION for Nintendo Switch

  • 発売日: 2019/11/21
  • メディア: Video Game
 

機種: Nintendo Switch※VITA版の移植

作品名: 「DIABOLIK LOVERS GRAND EDITION for Nintendo Switch」内、LIMITED V EDITION

CERO: D(17才以上対象)

あらすじ: 主人公は父親の海外転勤で親戚の家に居候することになった。ところが、実際に訪ねてみると怪しい洋館に6人兄弟のヴァンパイア達が暮らしており、主人公の血を狙う彼らとの生活は果たして…!?

 

*同作品内の2作目「MORE,BLOOD LIMITED V EDITION」感想はこちら 

otomegamefun.hatenablog.com

 

参考情報

キャラ別タイプ

・主人公(CV:無し)…従順、流され体質、ドジっ子

・逆巻 アヤト(CV:緑川光)…俺様、強引、意地悪

・逆巻 カナト(CV:梶裕貴)…毒舌、我儘、激情型

・逆巻 ライト(CV:平川大輔)…軽薄、NTR好き、M

・逆巻 シュウ(CV:鳥海浩輔)…自堕落、無関心、無口

・逆巻 レイジ(CV:小西克幸)…厳格、冷徹、ツンデレ

・逆巻 スバル(CV:近藤隆)…年下、横暴、不器用

※全員独占欲強く、S気質。

 

 

攻略推奨順

 アヤト→カナト→ライト→レイジ→シュウ→スバル
 (初回のみ攻略制限あり)

 ※三つ子から攻略しライトは最後、シュウ攻略前にレイジ先をオススメしたい

 

オススメポイント

 ・吸血やキス等、多数の甘いボイスが臨場感たっぷりに聞ける!

 ・無理やり血を吸われたり、ヴァンパイアとの過激な恋愛が味わえる!

 ・相手がヴァンパイアだからこその、メリバや背徳感あるストーリー!

 ・ドSなキャラばかりで、Mの人には嬉しいかも!?

 

攻略目安時間

 フルコンプまで20時間程度
 (各キャラエンド3、全シナリオ及びアフターとヘブンシナリオ読了)
  ※ボイスをある程度飛ばしてプレイする場合

 

糖度

 甘めだが少し特殊
 (吸血やキス等、身体を密着させるシーンが多い。ただし主人公の血が目当て。)

 

難易度

 簡単
 (アイキャッチシステムにより、選択肢に迷うことはない。キーワード選択も苦労しない。)

 

評価 70/100

<LIMITED V EDITION>

 ストーリーはオマケ程度に、甘いボイスやヴァンパイアとの特殊な恋愛シチュエーションを楽しむゲーム。特にボイスに力が入っており、彼が耳元で囁く場面等ではボイスの聞こえ方も変わり臨場感たっぷり。少し変わった乙女ゲームなため人によって大きく評価が分かれ、ストーリー重視派には向かない。最初に6人兄弟の内1人を選んだ以降はほぼ2人きりの場面が多くてハーレムは感じられないが、主人公の奪い合いや嫉妬等はあり。

 可愛らしい絵柄ではあるものの、ヴァンパイアである彼らから主人公は無理矢理血を吸われるなんて序の口で、もっと痛く酷いことをされ続けるので、甘く見てはならない。しかも、それでいて主人公は相手に恋心を抱いていくため、プレイヤーにもMっ気が無いと共感はしにくいかもしれない。ヴァンパイアとの恋愛なのだから、そもそも普通の関係を目指せないのも当たり前で、メリバ的エンドや胸糞悪くなる話も多い。乙女ゲーム初心者よりも、慣れた人向け。

 

<総評>LIMITED V EDITION+MORE,BLOOD

 2作の移植作が入ってお得な作品だが、ストーリーを楽しめるゲームではないため、さすがに立て続けに両方をプレイすると甘いボイスにお腹いっぱいで飽きてしまう。とはいえ多くのキャラがいる分、お気に入りの声優さんや好みのシチュエーションは誰かしら1つは見つかりそう。全キャラ攻略やコンプリートはあまり考えずに、気になるキャラだけプレイするのがオススメ。

 ただ、無神家のキャラがいる「MORE,BLOOD」からプレイすると、設定が一部分からず多少ストーリーについていけない部分がある。もし完全にストーリーを理解したい場合は、「LIMITED V EDITION」を多少齧る必要あり。個人的には吸血や甘いボイスを楽しむゲームだと思うので、ストーリーは気にせず、気になる方から自由にプレイしても構わないとは思う。

 絵柄はとても可愛らしいが、ヴァンパイアから甘くうっとり吸血される訳ではなく、両方の作品とも主人公の血を巡って争い、嫉妬で八つ当たりされては押し倒される過激なシーンばかり。攻略対象は様々なドSキャラが勢揃いなので、Mな方にオススメのゲーム。

 

 

感想(ネタバレ注意)

ストーリー感想

 彼との吸血やキス等の甘い一時をチャプターからシナリオ選択して楽しむ、少し変わった形式のゲーム。そのため、一般的なノベルゲームとは違い、ストーリーはあって無いようなもの。SM度の数値によってエンドは3つに分岐し、そのうちの1つにはアフターストーリーが用意されている。ストーリー的にはアフターストーリーが最も長くて、本編後のデザート(オマケ)というよりはメインとも言える内容。

 ストーリーの展開上、相手は主人公の血を目当てにしており、お互いある種まずは血を捧げる身体の関係からスタートする。どうしてもワンパターンになりがちな条件なのに、ヴァンパイアとの色んな愛の形を描いているのはすごい。意外にもキャラの性格も様々だった。作中で触れられていた通り、主人公含めて7つの大罪に当てはまる感じかな。

 なお、攻略制限上、三つ子のアヤト、カナト、ライトのいずれかから攻略することになるが、この3人がすごくディープだった気がする。特にアヤトは序盤から吸血や痛めつけてばかりで、1番ヴァンパイアらしさがあったかも。年上組は落ち着いており、年下のシュウも普段は横暴でも主人公に危害は加えないし、心臓に違和感持ってからは吸血を我慢する冷静さがあった。三つ子は母親コーデリアの最大の被害者だから性格が最も尖ってしまうのもやむを得まい。

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↑キャラ選択画面

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↑チャプター画面

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↑ステータス画面、チャプター画面から開けないのは残念。

 

 

イラスト感想

 柔らかい雰囲気のある可愛らしい絵柄のおかげで、主人公は酷い目に遭ってばかりなのに、痛々しさが多少軽減されている気がする。線が細く淡い塗りのせいか、立ち絵が背景と同化して見にくい気もするが、全体的に高クオリティ。主人公は性格通りのおっとりとした見た目だと思った。

 シナリオのボリュームに対して、イラストも15枚程度と少なくはない。

 

 

システム感想

 CGボイス再生モード(イラストタッチ)は、本作がボイスを楽しむゲームとして最も象徴的なシステムだった。ボイスの数が多くて声優さんの上手い演技に感動するが、聞かなくても進行に影響が無いのは良いところ。

 キーワードによるヘブンシナリオの解放も、淡々と読み進められてしまうシナリオだったので、一旦止まって少し考えるのはちょっとしたクイズ感覚で面白いシステムだった。3つのワードから正解の2つを選ぶ仕組みで、さらにSM度に関係するシナリオにしか存在しないおかげで、エンド解放のために周回する際には確実に正解できるよう考慮されている(もちろん正解を記憶するか、メモするかは必要)。ただ、正解のワードの数が不明で、血しぶきが飛ぶ演出は一見正しいのか誤りなのか分かりにくくて、初見プレイ時は戸惑った。

 機能面は、システムセーブによりセーブ・ロード関係なく、ステータスやシナリオ解放状況はいつも最新のものになっている。そのため、ほぼセーブとロードの活用場所が無い。2周目以降はプロローグを飛ばせるものの、エンドを見るたびトップ画面に戻されるのが少し面倒で、スタート選択時にチャプター選択画面まで飛ばせるようにするか、トップメニューにチャプター選択が欲しかった。チャプター選択画面をセーブすれば一応ロードで解決はするので、これからプレイされる方へはオススメのセーブの活用方法。

 また、S度とM度の数値によって解放されるエンドが変化するのだが、適当にやっちゃうとどのシナリオでSにしたかMにしたかはやり直してステータスを確認しないと分からないのも、少し不便ではあった。シナリオ選択画面でハッキリと分かると良いなと思った。やり直し自体には大して時間は掛からないのと、エンド条件を理解した後は工夫すれば効率的プレイは一応できるので、細かい話ではあるが。

 システム面は基本的なものが揃っており、ほぼ快適。アイキャッチシステムとシーンバック機能のおかげで吸愛度とSM度の調整はしやすい。次の選択肢へジャンプ機能は無いが、シナリオ自体が短く選択肢も1箇所しかないので気にならなかった。

 

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↑CGボイス再生モード、薔薇をタッチするとボイスが流れる。

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↑キーワード選択画面、3つの青字のうち2つを選択する。

 

 

キャラ別ストーリー概略&感想(ネタバレ注意)

逆巻 アヤト

 主人公は血を吸われる相手にアヤトを選ぶ。アヤトはいつも偉そうで、主人公の血を吸う際は意地悪をして、自分を求めてくるように仕向ける。主人公は最初のうちは吸血されるのが嫌でしょうがなかったが、気付けば彼の頭を撫でるのが好きになっており、血を吸われることに抵抗感も無くなっていた。

 アヤトは幼い頃から自分を痛めつけてきた母親が嫌いで、自らの手で殺した過去を持つ。ところが、主人公と身体を重ねてから変化した血を吸ってみると、母親と同じ血の味がした。実は母親に執着する伯父が、死んだ母親の心臓を主人公に移植していたのだった。伯父はアヤトから主人公を奪おうとするが…?

 

 伯父との対決からヴァンパイアの王になるまでがあっという間で、主人公の覚醒云々も有耶無耶で終わってしまった。CDやアニメ等のマルチコンテンツなので、詳細は別の媒体で見られるのかも。

 S度が高いと、家族含めヴァンパイア皆殺しにし、主人公の心を壊して満足するあたり、アヤトはM気強い方が好みなのかな…と思ったけど、コーデリア=S度が上がる選択肢で、主人公本来の性格=Mぽい?

 アフターストーリーでは、主人公がアヤトを怒らせても無理やり襲い掛かることは無くなり、強引さが控え目でライトの言う通り性格がかなりマイルドになっていてホッとした。ようやく彼の年齢(見た目)相応の、姿を見ることができた気がするから。それまでは主人公は湖に突き落とされたり、拷問器具使われそうになったり、酷い目に合わされてばかりだったので、主人公へ意地悪してばかりだった頃に比べ大きな進歩。

 

 

逆巻 カナト

 主人公は血を捧げる相手にカナトを選択した。カナトは普段毒舌ながらも落ち着いた様子を見せるのに、テディの事や些細な事で、すぐに凶暴的になって誰よりも怖くなる。それでも主人公に執着し、たまに涙を見せる彼に主人公は惹かれていく。

カナトは既に死んだ母親のことが今も大好きで、主人公と結ばれた後は、血の香りが母親と同質である主人公を求めるようになる。次第に主人公は記憶を無くしていき、気付けば城にカナトと2人きり。主人公はヴァンパイアとなった。ある日主人公に埋め込まれた心臓の持ち主であるカナトの母親が、主人公の身体を乗っ取ってしまい…?

 

 カナトはすぐ切れて情緒不安定で怖すぎる。主人公は、ぬいぐるみを持つ人に悪い人はいないと、メルヘンチックな事を言っていたが、むしろそういう人ほど心に闇を抱えて危険な気がする。

 どのエンドも正直ハッピーとは言い切れず、ヴァンパイアらしい背徳感のあるものだった。主人公があれほど大事に思っていた父親の事さえ忘れて、カナトの命令に従い血を吸って殺してもピンとしていて無念。記憶喪失はカナトのせいだろうが、カナトのためなら街ごと人を殺しても良いやと考える精神状態は、主人公がヴァンパイア化したからだろうか。

 カナトもテディ(母親)を捨て主人公を優先する代わりに、主人公もカナトを優先する共依存の関係。主人公がカナト以外の事を考えるだけで切れる。ヴァンパイアの長となったカナトは一応仕事しているらしいけれど、このまま上手く行くのかなあ。

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↑カナトだけ見た目から異常性が伝わってくる…。

 

 

逆巻 ライト

 主人公は血を吸われる相手にライトを選択したが、逃亡しようとするといつも見つかり邪魔されてしまう。使い魔に監視されているうえ、自身は教会からヴァンパイアへ生贄として差し出された事を知って脱走を諦める。ライトから巧みな言葉で主人公は責められているのに、不思議と心臓が痛くなる。

 主人公は幼い頃に死んだ際にライトの母親コーデリアの心臓を埋め込まれ、コーデリアは主人公の身体を乗っ取ろうと企むが、主人公は必死に抑え込む。ライトは主人公へコーデリアの姿を重ねて愛するようになり、自身の父親を倒してヴァンパイア当主の座を奪う。両思いとなった2人なのに、物足りないライトは怪しい薬を飲ませて主人公がシュウを好きになるよう仕向けるが…?

 

 攻略対象のキャラで、恋人が寝取られる姿を見て興奮する変態なんて初めて見た。母親の不倫のせいで…。しかもバッドではなく、愛を誓った後のアフターストーリーにて平気で自身の性癖を満たすために仕向けてくるからタチが悪い。罵る選択肢の方が大概喜ばれるあたり、ライトはSでありながらMでもある感じだった。真のドSはドMでもあるって言うしね。

 主人公は彼の心を知りたいと願いつつも最後まで叶わず、それでもずっと側にいたいと願うのは、コーデリアの心臓が埋め込まれているせいなのかもと疑ってしまう。ライトもずっと主人公にコーデリアの影を重ねてる気がして、ちょっとモヤモヤする。そもそも本当に主人公を好きなのかすら怪しいけど。

 父の本当の仕事やコーデリアの死は三つ子のアヤト、カナト、ライト全員が関わっていた事、主人公がヴァンパイアのいる屋敷に行く事になった理由が少しだけ明かされ、他のメンバー攻略でまた詳細が分かりそうなのが楽しみ。

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↑終始ヤバイ発言が飛び出すライト。

 

 

逆巻 シュウ

 主人公は最も安全そうなシュウを血を吸っても良い相手に選ぶ。想定通りシュウは全く主人公に興味を示さず、吸血しようとしない。主人公は逆巻家から解放されるために、怠惰で学校の授業もサボってばかりのシュウへお節介を掛けることにする。

 ところが、シュウに血を吸われ始めてから、主人公は次第に快楽に抗えなくなってしまう。そしてシュウも幼い頃に人間の友人を村の火事で失い希望を捨てていたが、主人公を欲しいと思うようになる。シュウと主人公はお互いさえいれば良いと逆巻家から逃亡して2人で幸せな生活を送っていたところ、主人公の心臓が異変を起こし何者かが身体を乗っ取ろうとするが…?

 

 自堕落なのは無視して、シュウは兄弟の中で1番まともだった。幼い頃に親に隠れて作った人間の友人エドガーを火事で失い(なぜかシュウはレイジの仕業だと気付いてない)、レイジの酷い言葉で挫折を経験した結果、他の兄弟のようなヴァンパイアらしい傲慢さが無いのが理由だろうか。でもこの一件で火にトラウマを抱くあたり、そもそも繊細すぎてヴァンパイアに向かない性格だったのかも。

 シュウは性格的に強引さがあまり無くて平和で安心できたのに、身体の相性が良いのか主人公が快楽に堕ちるのが早く、自ら血や身体を捧げまくってビビった。序盤は主人公が鬱陶しい位にシュウを構おうとして気になったものの、シュウもあれだけ自分を求めてくるならほだされても仕方ないよね。

 主人公により得た力を行使せずに、逆巻家を脱走するのはシュウらしいエンド。残りの2つのエンドでは、レイジとの確執からヴァンパイアの長となったり、レイジと決闘して甘さ故に死んだりと色々な結末が用意されていた。ヴァンパイアの長になっても、レイジ以外の兄弟は挑んできても生かしているあたり、やはり優しい性格なんだと感じた。

 

 

逆巻 レイジ

 血を吸われる相手として主人公はレイジを選択するが、下僕扱いされて命令を聞かないと酷い目に遭わされる。ただ、主人公の勉強や食事のマナー等は丁寧に厳しく教えてくれて、長男かと勘違いする程に面倒見は良いのだった。

 ある日、レイジの部屋にあった蘇生薬の研究ノートを見てしまい、主人公は激怒したレイジに殺されそうになるも、妙な力を発揮して逃げることができた。だが、主人公はアヤトの母親のコーデリアに身体を乗っ取られ、コーデリアは主人公の身体を盾にレイジを服従させる。コーデリアがきっかけで、レイジと主人公は互いを想い合っていたことに気付く。レイジは主人公を救えるのか…?

 

 シュウとレイジの母親がレイジの依頼により主人公の父親(ヴァンパイアハンター)に殺されていることや、コーデリアの策略で主人公は教会から逆巻家に生贄として送り込まれたことが判明。シュウは自身の母親のことを全然気にしてないし、レイジだけが異様にこだわっているだけだが、これもコーデリアが1つの原因となっていたとは。自身の息子達以外にも大きな影響を与えるとはヤンチャな人だ。

 シュウのルートを経験すると、レイジが一方的にシュウに嫌がらせして印象が悪いけれど、レイジだけが母親の苦悩を知っていたことや今の逆巻家をまとめ、唯一学内でも周囲を配慮して行動するあたり、シュウの側にも嫌われる要素はあったのだと感じた。レイジが単に捻くれた性格をしているだけで、個人的な恨みの方が強そうだけどね。

 コーデリアが現れて以降は、主人公(中身はコーデリア)とシュウの関係が逆転して、ちょっとスカッとした。シュウもなんだかんだ言いながら主人公のことを大事にしていたのが分かって、コーデリアが自身も言っていた通りにまさしくキューピットだった。恋愛関係への発展は兄弟の中で1番納得のいくものだったし、相手に依存しやすい主人公に指導しつつ、自分の態度も改善させる点はしっかり者の彼だからこそで、とても好ましい。

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↑苦労性なレイジ、他のキャラルートだと1番普通に見えるが…。

 

 

逆巻 スバル

 主人公は吸血される相手にスバルを選択した。スバルは主人公の血の味を気に入り、殺さず餌として手元に置き、顔を合わせるたびに食事として牙を押し付けてくる。主人公はなぜか次第に心臓が苦しくなり、スバルに対して思ってもみなかった強烈な発言が飛び出すようになる。するとスバルは突然自分から離れるように言って距離を取り始め、血をあまり吸わなくなる。

 スバルの突然の行動に主人公は戸惑うが、夢でうなされる彼を救いたくて自分の血を吸って欲しいと思うようになり、心に変化が現れる。散々家を荒らしたり、怖い姿を見せたりしても自分の側にいてくれる主人公にスバルもようやく決意を固め、白銀のナイフを持って家を出る。主人公に大人しく待つよう言い残して…。

 

 年下だからか、しょっちゅうキレては物に当たり幼さが残る。ただ主人公に対して威嚇はしても一切暴力は振るわず、むしろ心臓の秘密に勘付いてからは血を吸うのを止めて、最後には助けようとしてくれるため、分かりにくいけれど優しい。とはいえ、アフターストーリー見てると、記憶失ってからの主人公に対する態度は冷酷だったので、好きな人限定で優しい気がする。母親殺しもそう。母親から酷いことを幼い頃から言われ続けても、1番憎いのは母親を狂わせた自分とまで言うのだから…。

 中盤、主人公に自分から離れろと言いつつ、行動は逐一報告しろだとか、なぜか主人公の元に積極的に向かうあたりは、主人公も振り回されて大変だとは思った。逃げても良いと言っていたけど、どうせ他の兄弟達が追っ掛けて来るからどうしようもないよね。

 どのエンドであってもスバルがヴァンパイアの王にならないのは、性格上本人に向いてないのと周囲も認めてくれないってことかな。主人公の血をあまり吸わなかったために、力も突出して強い訳では無さそうだし(父親を殺せただけでもすごいはずだが)。母親だけを殺し父親との対決が控える2つ目のエンドは、中途半端な終わり方で先が気になる。主人公の血をたくさん吸わせたことで、コーデリアが出て来るかな?

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↑年下だからか可愛く感じる場面も。

 

 

攻略情報

 初回は攻略制限があり、アヤト、カナト、ライトのみ攻略可能で、1人クリアすると全キャラ選択可能になります。

・吸愛度やSM度の数値でシナリオロックが解除されます。エンドはSM度で変化します。1度でも解放条件を満たせば、以降ステータスが変わってもロックされることはなくなり、いつでもシナリオやエンドを見ることができます。

・エンドを全て見ると、それぞれのプロフィールが見られるようになります。

・Darkのアンロック7〜8のシナリオ解除は吸愛度20以上、9のシナリオはSorM度10のシナリオは吸愛度25とM度10以上必要です。

・Maniacのアンロック7〜8のシナリオ解除は吸愛度40以上、9のシナリオはSorM度20以上、10のシナリオは吸愛度50とM度20以上必要です。

・Ecstasyのアンロック7〜8のシナリオ解除は吸愛度60以上、9のシナリオはSorM度30以上、10のシナリオは吸愛度75とM度30以上必要です。

・吸愛度75とM度45以上でエンド1、吸愛度60とS度40以上でエンド2、1と2を満たさない場合にエンド3が解放されます。

・ヘブンシナリオの解放条件について、プロローグはエンド1閲覧後に解放されます。そして、Dark〜Ecstasyのキーワードの正解数に応じて以降のストーリーも解放されていきます。全問正解する必要はないです。

・アヤトのキーワード

Dark7〜10は、ただの食事・血の味→ハジメテ・彼の快楽→痺れる・この感覚→嫉妬・独り占め

Maniac7〜10は、アヤトくんの言葉・堕ちていく→微笑んで・侵食→刻まれる・放棄→吸血衝動・我慢

Ecstasy7〜10は、名前・心臓→魔王の血・彼女→甘い関係・捕食者→執着・この関係

・カナトのキーワード

Dark7〜10は、理解できない・わからない→その痛み・快楽→ファーストキス・人の気持ち→テディ・心臓

Maniac7〜10は、見てくれない・指の痕→許されない行為・執着心→好き・側にいたい→あの人・代わり

Ecstasy7〜10は、好きにして・沈んでいく→噛み合った・いつまでも→薬・永遠→本気・信じて

・カナトのキーワード

Dark7〜10は、夜闇の住人・貴女→人間と悪魔の取引・逆巻家に来た→監視する誰か・私の心臓→エサであり玩具・仲が悪かった

Maniac7〜10は、差し出された生贄・ここに来た理由→与えられる快楽・胸の病→ヴァンパイア化・現実→エスカレート・ある種の快感

Ecstasy7〜10は、最初の花嫁・嫉妬深い→私のものじゃない・乗っ取る→ライトくんのもの→コーデリアの影→約束・愛の証し

・シュウのキーワード

Dark7〜10は、冷たい手・玩具→餌食・溺れる→十字架・崩れ去っていく→綺麗・甘美な誘惑

Maniac7〜10は、喜んでいた・嘲笑う→火・教えてくれる→嬌声・色欲→彼の熱・待ちわびていた

Ecstasy7〜10は、資格を失った・堕ちてしまった→興奮・欲望の中→捨てた・この世の果て→闇の眷属・側にいる

・レイジのキーワード

Dark7〜10は、実の兄弟・触れてはいけない→痛みや恐怖・興味を失った→誘惑・お遊び→どちらが本当・罠

Maniac7〜10は、蘇生薬・強い力→話したくない・毒ではなかった→心配・胸が高鳴って→蘇生薬・完成した

Ecstasy7〜10は、愛している・この世にいない→私の身体・苛立たしい→優しく・守ってくれる→より強く・変わらない

・スバルのキーワード

Dark7〜10は、顔を歪める・恐怖の対象→錯覚に陥る・高鳴る心臓→吐息交じりの囁き・背徳感→独占欲・不器用

Maniac7〜10は、無条件・過剰→隠している・感じ始めた心→熱く・本質→言い知れない想い・哀しさ

Ecstasy7〜10は、助けてくれた・違う痛み→孤独・綺麗→心の闇・隣→初めての口付け・流れる涙